女性に多い「膀胱炎」 原因は“細菌”

最終編集日:2023/9/18

女性に多い急性膀胱炎。尿の出口から細菌が入り込み、膀胱が炎症を起こす病気です。女性がかかりやすいのは、からだの作りが影響しています。膀胱炎の原因菌は特別なものではなく、肛門の周囲や腟の付近に存在している常在菌です。男性の場合は約20㎝ある尿道ですが、女性は肛門と尿道口が近く、尿道は5㎝ほどと短いため、菌が膀胱に入りやすい構造になっています。


通常このような菌は、体内に侵入したとしても、からだの免疫機能が働くため、発症することはありません。しかし、季節の変わり目は疲れが出やすく、からだの抵抗力が落ちて感染しやすいので注意が必要です。記録的な猛暑といわれた今夏、食欲が落ちて栄養不足に陥っていませんか。寝苦しい夜が続いて睡眠不足の人、夏休み明けのハードな仕事で疲れている人、寒暖の気温差で体調を崩している人なども、抵抗力が落ちているので気をつけなくてはいけません。


膀胱炎になると、頻繁に尿意を感じる、排尿時に痛みを感じる、残尿感がある、血尿が出るなどといった症状がみられます。抗菌薬を内服することで治りますが、症状が治まったからと自己判断で服薬をやめてしまうと、症状がぶり返す可能性があります。医師や薬剤師の指示のもと、抗菌薬は決められた期間で飲み切るようにしましょう。


膀胱炎を予防するには、しっかり水分をとることと、生活リズムを整えることが大切です。そのほか、尿意を我慢しない、排泄後は肛門付近を拭いたペーパーが尿道口に接触しないように気をつける、生理用のナプキンやおりものシートはこまめに交換するなどして感染を予防しましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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