歯茎が下がってきたら…
最終編集日:2025/6/9
歯茎(歯肉)が下がる原因には、おもに次のようなことが考えられます。
・歯周病が進み、歯を支えている骨が少なくなる。
・歯磨きのしすぎや、歯の磨き方が正しくないため、歯が擦り減る。または歯磨きが不十分でプラーク(歯垢)がたまる。
・喫煙しているため、プラークがたまりやすい。
・歯ぎしりなどで歯茎に力がかかっている。または、かみ合わせが悪い。
●まずは歯科を受診
残念ながら、下がった歯茎は自然に元には戻りません。そのまま放置すると、やがて歯を失うことにつながるので、早めに歯科を受診しましょう。歯周病があったり、歯ぎしりがあったり、かみ合わせが悪かったりする場合は、その治療をします。気になることは歯科医に相談し、歯と歯茎の状態を健康に保つことが大切です。
●歯周病の予防、進行を抑えるには
歯茎が下がる大きな要因は歯周病です。歯周病を予防、進行させないためには、歯科を定期的に受診してプラーク(歯石)を取り、正しい歯磨きを毎日根気強く行ってプラークをためないようにすることが重要です。
【歯周病を予防する歯磨きのポイント】
・ブラッシングは丁寧に
「食べたら磨く」が基本ですが、重要なことは正しく丁寧に歯を磨くことです。特に、就寝中は唾液量が減少し歯垢がたまりやすくなるので、就寝前はより丁寧にブラッシングしましょう。
・適度な力でやさしく磨く
歯磨きする際は、やさしくブラッシングし、歯茎をマッサージして血行をよくしましょう。また、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間は磨き残しが生じやすいため、この部分のプラークを確実に落とすよう適度な力でしっかり磨くことが重要です。
・デンタルフロスや歯間ブラシで全体のプラークを減らす
歯と歯の間のプラークは、歯ブラシで約半分程度まで落とすことができます。残りはデンタルフロスや歯間ブラシなど、歯と歯の間の清掃道具を使いましょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム