秋からはじめる健康づくり ~運動にベストな時間帯は?
最終編集日:2022/9/30
残暑が和らぎ、過ごしやすい季節になりました。健康づくりのために「運動の秋」を楽しんでみませんか。日常の身体活動量を増やすことは、高血圧、心臓病、糖尿病などの生活習慣病、がんや認知症などのリスクを下げることが明らかになっています。
●まずは60分のウォーキング
「突然、運動をはじめるのはハードルが高い」と感じる人は、身体活動量を増やすことから取り組むことがおすすめです。18歳から64歳までの人は毎日60分以上、65歳以上の人は40分以上の歩行を目指しましょう。
歩行は1日に8000〜1万歩が望ましいとされています。意識して歩く60分の歩行(6000歩)と、それ以外の日常生活による歩行(2000〜4000歩)を合計すると、目標歩数に相当します。早歩きをする、自転車に乗る、掃除をするなど、歩行と同等以上の身体活動でもOKです。
●1週間で合計60分の運動
歩行に加えて「運動」を行えば、さらに生活習慣病やがんなどのリスクを下げる効果が高まるといいます。息が弾んで汗をかく程度の運動を、1週間で合計60分行うことが推奨されています。30分の運動を週2回に分けてもOKです。
普段から運動習慣がない人は、今より毎日10分長く歩くことからはじめてみましょう。
●運動にベストな時間がある?
運動には適切な時間があるのをご存じですか。私たちのからだに備わっている「体内時計」は、朝から夜にかけてからだの動きを変動させる「生体リズム」を生み出しています。これにより、睡眠中は体温や血圧がもっとも低く、目覚めると同時に上昇して1日の活動に備えます。このリズムに合わせると、体温は午後3時頃、心臓と肺の働きは夕方頃がピークとなるため、運動は午後3時から夕方がベストと考えられます。
ただし、必ずこの時間帯でなければ効果がないというわけではないので、継続しやすい時間に行うといいでしょう。また、早朝にジョギングを行う人もいますが、安全面から考えると起床後の3時間は運動を避けたほうが無難です。起床後は心血管系のとトラブルが起こりやすい時間のため、心臓に持病のある人や血圧の高い人、過労気味の人はこの時間帯の運動は避けるようにしましょう。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム
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