うでがだるい
最終編集日:2024/1/19
概要
重いものを運んだり、テニスなどのうでに負担のかかるスポーツをした後に、うでがだるくなることがあります。この場合の原因は筋肉疲労なので心配はいりません。
こうした原因がないにもかかわらず、うでのだるさを感じる場合は、いくつかの病気の可能性があります。
頸椎の神経が圧迫されることにより、うでのだるさ、しびれ感、感覚異常などが起こります。
●橈骨神経麻痺
手首や手指にある橈骨神経が圧迫されることによって、だるさや力が入らないなどの麻痺症状が起こります。
胸郭出口は首と胸の間にあり、この部分にはさまざまな神経が走っています。この部位を通る神経が圧迫され、だるさやしびれなどの症状が出るのが胸郭出口症候群です。
●頸肩腕症候群
デスクワークでパソコンを使う時間が長い人や、スマートフォンを常に使っている人に多くみられる症状で、首や肩、うでなどのだるさや痛み、しびれなどが起こる病気です。ほかにも、頸椎症性神経根症や頸椎症性脊髄症なども考えられます。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・だるさだけでなく、うでの感覚がなくなり麻痺してきた
医療機関を受診
・だるさがなかなかとれず、熱感をもってきた
・だるさとともに痛みが強くなってきた
・だるさが慢性化している
・うでがだるくて眠れない
様子をみる
・数日でだるさが消えた
セルフケア
筋肉疲労によるうでのだるさであれば、安静にしていれば、数日で治ります。それでも気になるようなら、5分程度のアイシングや軽いマッサージをすると早めの回復が期待できます。
考えられる病気
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三
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