はしゃいで調子が高い

最終編集日:2024/1/19

概要

人がはしゃいでテンションが高い状態を躁状態といい、少し軽い状態は軽躁状態といいます。うれしいことや楽しいことがあって、はしゃぐのはふつうですが、この状態が数日つづくと日常生活にも支障が出ます。こうした症状が現れるのが躁病です。

躁病になるとはしゃいで多弁になり、落ち着かずにいろいろ歩き回る多動となり、疲れを感じないようにみえます。

次々といろいろな考えが浮かぶ「観念奔逸」、自分は強い・えらい・すばらしいと思う「誇大妄想」、何でもできると思う「自信過剰」などが現れます。こうした考えにもとづく行動は熟考したものではなく、常識から逸脱していることが多いので、本人だけでなく周囲にも大きなトラブルや問題をもたらしてしまいます。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・人の話を聞かず大騒ぎをしてトラブルを起こした

医療機関を受診

・多弁、多動の状態が数日つづいている

・ほとんど眠らないで動き回っている

・本人の躁状態がおさまり、今なら話を聞いてもらえそうだ

様子をみる

・以前躁状態がつづいたが今はおさまっている

セルフケア

これらの症状は統合失調症でも現れることがあります。取り返しのつかない結果を招く前に、精神科のある医療機関を受診しましょう。

また一部の薬剤でもこうした症状をひき起こすことがあるので、薬を変えるなどかかりつけ医に相談することが必要です。

監修

赤坂溜池クリニック院長

降矢英成

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