夫の躁うつ病で、自分が情緒不安定に

だんな様が躁うつ病を患い、４年半が経つのですね。今は以前よりは少し回復してきているものの、働くことは難しく、家にいる状態とのこと。これまで長い間、だんな様をサポートしながら大黒柱として一生懸命に働き続け、本当に大変でしたね。ただ、どんなに献身的な人でも、自分の生活もあるなかで、サポートできる範囲には限りがあります。どうか自分を責めることなく、これまでがんばってきたあなた自身をねぎらってあげてくださいね。

躁うつ病は調子に波があるため、家族など身近にいる方が、その影響を大きく受けるのは、避けられないと思います。また、メンタル疾患の症状は目に見えないため、どうサポートしたらよいのかも難しく、気を遣いすぎることもあるかもしれません。病気のせいと頭ではわかっていても、ついイライラしてしまうのも仕方のないことではないでしょうか。最近では、何ごとにもおっくうになり気力が出なかったり、涙が止まらなくなったりするときもあるとのことで、とても心配しています。

すべてをあなた１人で抱え、がんばるのは、負荷が大きすぎると思われます。主治医の先生にだんな様の様子を伝え、接し方で困ることなどを、その都度相談するようにしましょう。ほかの家族の協力も得ながら、なるべく無理をしないようにしてくださいね。あなたの会社の看護休暇などの制度や、地域や行政のサービスを利用することも有効です。日常生活のやるべきことに優先順位をつけ、家事などで手を抜けるもの、後回しにできるものがあれば、そうしましょう。食事と睡眠をきちんととる規則的な生活を心がけ、少しでも休息や気分転換の時間を確保するようにしてくださいね。

ご自身でできる工夫をしてみても調子が戻らない、もしくはさらに悪化するような場合には、メンタルクリニックや心療内科などで、専門医に相談されることをおすすめします。だんな様の診察の際に、あなたの心身の不調についても、併せて主治医に相談するのもよいと思います。だんな様の状態を把握しているため、あなたの状況にも理解を示してもらいやすいでしょう。調子が悪いと気付いたときに早めに対処することで、回復もしやすいため、まずはあなたの心身の調子を整えることを大切になさってください。