色の識別がつかない

最終編集日:2024/1/19

概要

色の識別ができないことを色覚異常といいます。色覚異常の人は、ふつうは色の差がはっきりしている2つの色をほとんど識別することができません。

例えば赤と緑、青と紫、オレンジと黄緑などの違いが見分けられず同じように見えます。色を識別する3つの細胞である赤錐体、緑錐体、青錐体のうちのどれかが欠けているか、うまく機能していないことが原因と考えられています。

また、色覚異常には原因が遺伝的なもので生まれつき異常がある先天色覚異常と、目の病気のひとつの症状として色覚に異常が出る後天色覚異常があります。

先天色覚異常である確率は日本人男性だと20人に1人、日本人女性は500人に1人といわれており、後天色覚異常も決してまれではありません。加齢によって起こる白内障は80歳以上では100%でこの所見がみられ、高齢者のかなりの割合が加齢による色覚異常であると考えられます。

受診の目安

医療機関を受診

・色覚異常であることに最近気づいた

・識別しづらい色の組み合わせがある

・色の正確な認識が必要な職業に就いている

様子をみる

・日常生活に支障がない

セルフケア

先天性の場合は有効な治療法はありませんが、後天性の場合は疾患などの原因を取り除くことで改善する場合もあります。

監修

井上眼科病院 院長

井上賢治

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