冷え性でなかなか寝つけない

冷えの感じ方には個人差があり、足が冷たくてなかなか寝つけない、トイレが近くなる、体の冷えとともに顔色がすぐれない、何となくだるくて活気が出ないなど、千差万別です。また、症状の程度もさまざまで、セルフケアで改善が期待できるものから、生活に支障をきたすものまで幅広くあります。

冷えの原因は、はっきりしないことも多いですが、一般的には体内で作られる熱量が少ないことによるものと考えられています。作られる熱量が少ない理由としては、栄養不足、筋肉量の不足などがあります。また、体温をコントロールする自律神経の乱れ、血管が狭くなることによる血流の障害なども、原因として考える必要があります。

男性より女性に多く見られますが、女性のほうが男性に比べて筋肉量が少ないこと、更年期の時期にさしかかると自律神経のバランスが乱れやすくなること、低血圧症気味の人が多いことなどが理由として考えられます。血圧が低いと血液を送り出す力が弱いため、血行が悪くなりやすいのです。

セルフケアの方法としては、靴下や下着を重ね着する、入浴・足浴などで体を温める、温かい飲み物や食べ物をとる、日ごろから運動を心がける、バランスのよい食事、良質な睡眠、規則正しい生活を心がけるなどがあります。これらのセルフケアを行っても症状が改善しない場合は、一度、かかりつけの内科や婦人科などで相談されるとよいでしょう。