仕事のスキルや人間関係が深まらず不安
何年も同じような仕事をしているのにも関わらず、スキルが身についたり、コミュニケーション力や段取り力が備わったりなどといった、経験の積み上げが実感できません。その場その場でなんとかしのぎ、ことがすぎてしまったら忘れてしまいます。スキルだけではなく、人間関係も深まらず、このまま年を重ねることに不安を覚えます。改善したいのですが、どのようなことに気をつけるべきでしょう。
男性/20代
2021/12/21
何年も仕事を続けているなかで、ふと、今の自分の立ち位置を見直して、これでよいのだろうか、また、この先もこのままでよいのだろうかと、自らに問いかけ悩むことは、お勤めの方であればほぼ誰もが経験することだと思います。こうした見直しの時期は、誰にでも何度かはあるようで、20代もそうした悩める時代のひとつと言ってよいでしょう。ですから、まずは同じような不安や焦りを感じているのは自分だけではなさそう、と考えてみるのもよいと思います。それだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。
さて、コミュニケーション力や段取り力といったものが身につかず、人間関係も深まらない、だから改善したい、ということですよね。改善の方法を考える前に、少し考えてみたいのですが、そもそもコミュニケーション力や段取り力とは、あなたにとって具体的にどういったものでしょうか。
話が少し違うかもしれませんが、女性のご相談者の方から「女子力がないのが悩みです」といった相談を受けることがあります。そこで「女子力とは具体的には何のことでしょう?」と聞いてみると、人によってさまざまな答えが返ってきます。お勤めの方であれば、例えば「かわいいお弁当を作って持ってくる」「飲み会で上司や先輩にお酌などの気遣いができる」といったことをあげてくれます。“女子力”と一括りにしてしまうと、一見何か特別なことのように思えてしまいますが、要素要素に分けてしまえば、何てことはない、お弁当作りや宴会での気遣いといったことなのです。いかがでしょうか。具体的な中身を見てしまえば、そうむずかしいことではなさそうですよね(余談ですが、お酌などは「女子力」というより、ただの“宴会作法”というほうがずっと適切ですよね)。
コミュニケーション力も同じです。再度お聞きしますが、あなたにとってコミュニケーション力とは具体的にはどんなことでしょう。例えば、アイコンタクトや笑顔から始まって、相槌を打つことや相手の言葉に耳を傾けること、相手に自分の意見を的確に伝えることなどでしょうか。あるいは、5W1Hや、いわゆる報・連・相、さらにはいいづらいことでも相手を尊重しながら伝える技術なども、あなたのイメージにありますでしょうか。
コミュニケーション力とは、実はこうした対人スキルの総体です。「コミュニケーション力、ありますか?」と問われれば、誰でもできているかどうか、自信をもてないかもしれません。しかし、その内容を一つひとつみてみれば、できているかどうか、そして、どの程度できているかを確認することができ、さらに今後の取り組みの見通しもつきますよね。
これが今回お伝えしたい改善方法のひとつです。コミュニケーション力も段取り力も、その内訳をリストにし、まずは現時点の達成度をチェックしてみることをおすすめします。もしかすると、意外にもけっこうできている!という項目があるかもしれません。逆に達成度が低い項目に関しては、仕事を通してだけではなく、例えば研修やワークショップなどに参加してスキルを磨くとよいと思います。仕事の外で、系統立ったやり方で知識や技法を整理すると 「身についた」という感覚が得られやすく、それにともなって自信もついてきます。
そう、仕事全体のスキルもまったく同じです。しばらくの間は、全体をみてできていないと嘆くより、細かく一つひとつの業務や作業を見てみて、出来・不出来を確認してみることをおすすめします。そうすることで、見通しがつき、自然に不安も小さくなるのではないかと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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