ウィルムス腫瘍ではどのような治療を行う?
2026/02/11
子どもがウィルムス腫瘍と診断されました。どのような治療法があり、どんな場合に選択されるのか教えてください。
この質問への回答
医療法人つばさ会 高座渋谷つばさクリニック
武井智昭
ウィルムス腫瘍の治療は、主に手術療法、抗がん剤治療(化学療法)、放射線療法を組み合わせて行います。
治療の中心は、腫瘍のある腎臓を摘出する手術です。日本では手術を先に行うことが多いですが、欧米のプロトコル(治療計画)では手術前に抗がん剤治療を行って腫瘍を小さくしてから摘出することもあります。
手術後は、腫瘍の進行度や組織型に応じて、追加の抗がん剤治療を継続します。使用される主な薬剤には、ビンクリスチン(細胞分裂を阻害する抗がん剤)、アクチノマイシンD(DNAに作用する抗がん剤)、ドキソルビシン(細胞の増殖を抑える抗がん剤)などがあります。
進行している場合や、手術で腫瘍を十分に取り切れなかった場合には、放射線療法を追加することもあります。また、両側の腎臓に腫瘍がある場合は、できる限り腎臓の機能を温存するような手術方法が検討されます。
ウィルムス腫瘍は小児がんの中では治療成績が良好で、適切な治療を受ければ多くのお子さんが治癒します(5年生存率は約90%以上)。治療計画は腫瘍の進行度や組織型によって個別に決定されますので、主治医とよく相談しながら進めていくことが大切です。

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