腸内環境は体にどんな影響を及ぼすの?

男性/30代
2026/01/07

「健康のために腸内環境を整えましょう」と耳にしますが、具体的に、腸内環境は体にどんな影響を及ぼすのでしょうか? 

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

腸内環境は、腸内に生息する細菌によって左右され、私たちの健康状態に影響を与えます。

腸内細菌は働きによって、良い影響を与える「善玉菌」、悪い影響を与える「悪玉菌」、善玉菌と悪玉菌のうち、優勢なほうの味方として働く「日和見菌(ひよりみきん)」がいます。この中で、善玉菌が優勢に働いている状態が、「腸内環境が整っている状態」であると言われますが、近年では、多種多様な菌が存在し、新しい菌と古い菌が入れ替わりながら、作用を生み出す状態が理想であるとも言われています。


昨今の研究により、腸内環境によって、体に以下のような影響が起こることがわかってきています。


●消化器

腸内環境が悪くなると、初期に起こるのは下痢や便秘です。悪玉菌によって発生した有害物質により、腸の蠕動(ぜんどう)運動が鈍くなって便秘を引き起こします。毒素を早く出そうとすることで、下痢を引き起こすこともありますが、善玉菌も一緒に排出されてしまうので、腸内環境がさらに悪化する可能性があります。善玉菌は消化・吸収を助け、腸粘膜を強くし、腸の蠕動運動を促します。


●生活習慣病

善玉菌の中には、血圧の上昇を抑える、インスリンの働きをよくする、血液中のコレステロールを減らす、過剰な食欲を抑える、などの働きをもつ菌がいます。悪玉菌が増えると、これらの働きを持つ善玉菌も減ってしまいますので、肥満や糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクが高まります。


●免疫機能

免疫を担う細胞の約7割は、腸内に集まっているということがわかっています。善玉菌は免疫細胞を増やしたり、強化を助けたりする働きを持ち、感染症やがんの予防、アレルギー症状の軽減に寄与する可能性があります。腸内環境が悪化すると、免疫機能が弱まり、病気にかかりやすい体になりかねません。


●脳神経系

近年、腸と脳は神経やホルモンを介して、お互いに影響しあう関係にあると考えられており、善玉菌を増やし腸内環境を整えることで、うつ病や認知症の予防につながっているという報告もあります。セロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(やる気ホルモン)は、腸管から吸収された腸内細菌からの代謝物が材料となっています。


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