腰椎を骨折。より早く治すために気をつけること

男性/40代
2025/12/18

転倒して腰を骨折してしまい、骨がくっつくまで安静にするように言われました。どういった動きや体勢がよくないのか、より早く治すために気をつけたほうがよいことを教えてください。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

腰椎の骨折の場合は、さまざまな原因から圧迫骨折の状態になることがあります。圧迫骨折は加齢に伴う骨粗鬆症が背景にあることが多く、尻もちなどの比較的弱い力によって生じることがあります。また、外傷などの強い力によって起こる外傷性椎体骨折などもあります。


軽度の圧迫骨折の場合は、一般的に簡易コルセットなどの外固定をして、お辞儀をする動作などの前屈姿勢をとらないようにし、室内で安静に過ごします。

通常は安静により、3~4週間ほどでほとんどの症状は軽快するとされています。椎体の変形を予防するため、骨折後、数カ月は前屈姿勢を控えるよう、医師から指示されることもあります。


前かがみ、からだをひねる、からだをそらす姿勢は、腰に圧迫される力が加わるため、患部への負担を強めてしまい、痛みが出たり悪化させる恐れがあります。

中腰で作業をする、腰をかがめる、高いところに手を伸ばす、からだをうしろに倒すような動作、うしろにあるものを上半身だけ回して取ることは避けるようにしましょう。重いものを持ち上げるのも、腰に大きな負担がかかるため、避けることをおすすめします。


骨折が治ると体動時の腰痛は消失しますが、長時間座っていたり、立ち仕事をしたりしていると、腰が痛くなってくることがあります。背中や腰を支える筋力が衰え、筋肉が疲れやすくなっているためです。

徐々にからだを慣らしていきながら、筋肉を鍛えるような運動をすることが大切です。とくに背筋や腹筋を鍛えるとよいでしょう。


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