乾癬(かんせん)とは、どんな病気?
2025/12/02
ひざからすねにかけて、膨らみのある赤い斑点のようなものができてしまったので、皮膚科を受診したところ、軽い乾癬と診断されました。乾癬とはどんな病気で、どのような治療を受けるのでしょうか。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
乾癬とは、皮膚に銀白色の鱗屑(りんせつ:フケのようなもの)を伴う紅斑を生じる慢性の炎症性疾患です。とくに頭皮やひざ、ひじなど外部からの刺激を受けやすい部位に好発します。感染症ではないので、人にうつることはありません。また、約半数の患者さんにかゆみの症状がみられます。
乾癬の発症原因はまだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的な要因が関係していることが判明しています。そこに免疫機能の異常が生じ、さまざまな環境的要因(ストレス、肥満、感染症、薬剤など)が関与し、乾癬の発症につながると考えられています。
一般的に、乾癬の治療は、症状をコントロールし再発を防ぐことを目的とします。軽症ではステロイドやビタミンD3の外用薬を使う治療が基本です。中等症以上では内服薬(かゆみを抑えるもの、皮膚の新陳代謝を調節するもの、免疫に働きかけるもの)による薬物療法、紫外線を照射する光線療法、重症例では生物学的製剤を用いた注射療法が選択されます。
治療法の選択につきましては、効果と副作用を考慮し、主治医とよく相談されながら決めることが重要です。

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