低血圧ってどんな症状が出るの?
健診のたびに低血圧を指摘されます。あまり自覚はないのですが、どんな症状が出るのでしょうか? 時々、だるさを感じることがあり、「もしかして…」と思っています。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
低血圧症は、血圧が通常よりも低いためにさまざまな症状が現れる疾患です。一般的な診断基準は、上の血圧が100mmHg未満です。低血圧症の症状には立ちくらみやめまいがもっとも多く、頭痛・頭重、倦怠感・疲労感、肩こり、動悸、胸痛・胸部圧迫感、失神発作、悪心などの症状が現れることもあります。また、朝の起床時に倦怠感や立ちくらみなどの症状が出やすく、起床が困難に感じられることがあります。
原因となる疾患や異常(原因疾患)の有無により、本態性低血圧症、症候性低血圧症、起立性低血圧症に分類され、タイプによって症状の現れ方には違いがあります。本態性低血圧症の場合には症状がゆっくりと現れて持続しますが、症候性低血圧症の場合は原因疾患の違いによって急にまたはゆっくりと症状の現れ方もさまざまです。起立性低血圧は、体位の変換に伴って急に症状が現れます。
ご相談者の場合、だるさを感じることがあるとのことですが、原因が低血圧なのか、ほかのものによるのか、症状だけで判断することは難しいです。症状が長引いたり、生活に支障をきたしている場合は、内科を受診して相談されるとよいでしょう。
また、原因のない低血圧症の場合は「自分にそなわった体質」と考え、症状を誘発・増強することを避け、日常生活を工夫する必要があります。日常生活の注意点をご紹介しますので、参考にされるとよいでしょう。
●規則正しい生活を送る
朝は決まった時間に起き、夜は早めに就寝して睡眠を十分とりましょう。
●1日3食を規則正しくとる
朝・昼・夕の3食を決まった時間にとり、炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよくとりましょう。とくに、たんぱく質を多めにとるようおすすめします。
●運動を行い、筋肉を鍛える
ラジオ体操、散歩などの適度な運動から始め、運動量を少しずつ増やし、定期的に続けることが大切です。

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