月経前症候群の症状と対処法について

生活にも支障が出るほどの強い眠気が月経前にあるとのこと。月経前から症状が始まり、月経の開始とともに症状が消失する場合、PMS（月経前症候群）の症状である可能性が考えられます。PMSの原因はまだ十分に解明されておらず、諸説ありますが、排卵に伴って女性ホルモン（プロゲステロン）が十分に分泌されていることに対して、脳の反応がよすぎることが原因ではないかとも考えられています。

具体的な症状としては、腰痛、腹痛、乳房痛、過食、頭痛、動悸、むくみ、イライラ、不安感、うつ症状などさまざまで、眠気を訴える人も少なくありません。家庭での対処法としては、規則正しい生活を心がけ、疲労やストレスをためない、スケジュールにゆとりを持つ、軽い運動を行う、水分や塩分をとり過ぎないことなどです。

症状の程度には個人差がありますが、症状が強く生活にも支障をきたすような場合には受診して、必要な治療を受けることをおすすめします。治療では低用量ピルや漢方薬などが用いられ、症状に合わせて鎮痛剤やSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）なども処方されます。薬の副作用などの不安がある場合は、医師に相談して自分に合った治療法を提案してもらいましょう。