子どもの慢性中耳炎。薬の治療だけで大丈夫?
2025/10/22
2歳の子どもが中耳炎を繰り返し発症しています。かかりつけの耳鼻科では毎回同じ薬を処方されるばかりなのですが、このままで大丈夫でしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
中耳炎はおもに細菌に感染して起こります。急性中耳炎が完全に治癒していなかったり、鼓膜チューブを抜去したあとの鼓膜の穴の回復が不十分だったりすると、慢性化を引き起こします。慢性中耳炎を放置してしまうと、稀に合併症によって、感音性難聴やひどいめまい、顔面神経麻痺などの重篤な症状を引き起こすこともあるので、適切な治療をすることが重要です。
中耳炎の一般的な治療方法は経過を見ながら治療を進める保存療法となります。中耳に膿がたまって痛みなどの症状が出ている場合は、抗菌薬の使用を検討します。耐性菌のリスクもあるため、医師の指示を守りしっかり飲み切ることが大切です。症状の経過をみながら、必要に応じて鼓膜を切開して膿を出す処置や、鼓膜にチューブを挿入する場合もあります。もし、鼻炎がある場合は、その治療も並行して行います。
ご相談者の場合、まずはお子さんの治療についての疑問や今後の見通しなどを主治医に相談されることをおすすめします。適切な治療を受けるためには、主治医とのコミュニケーションがとても大切です。

みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。