PMDDを改善したいが不妊治療も検討したい

女性/20代
2025/10/09

PMDDが重く、受診して治療を受けたいと考えています。一方、不妊治療を受けたい希望もあり、今後、どうすればいいのか途方に暮れています。

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)」は、「月経前症候群(Premenstrual Syndrome :PMS)」よりも精神症状が際立って強く出現する病気です。感情が著しく不安定になり、いら立ちや怒り、抑うつ気分や絶望感などの強い精神症状が現れ、集中力の欠如、倦怠感、食欲減退、過眠または不眠などの症状も相まって、日常生活に支障をきたすほどです。

一般的な治療は、低用量エストロゲン・プロゲステロン配合薬(LEP)や、ピル(経口避妊薬)で月経周期を安定させ、ホルモン変動を抑えることで症状を緩和するほか、月経トラブルに効果がある漢方薬が使われることもあります。患者さんの症状や生活などを考慮して、治療が選択されます。また、抑うつ状態が強い場合は精神科や心療内科の受診が必要なこともあります。


ご相談者の場合、PMDDが重く、不安なお気持ちも強いと思われますので、不妊治療との両立について、まずは婦人科を受診して医師に相談されることをおすすめします。例えば、妊娠を希望していても医師の判断の上で服用できるような漢方薬など、別の薬の利用や、ホルモンバランスを整えるために生活のなかで取り入れられることなどについて、改善法や疑問、心配な点を相談されるとよいでしょう。


また、ストレスを強く感じているとPMDDの症状が悪化しがちです。ストレスが蓄積しないように意識的に気分転換を図ったり、規則的な生活や十分な睡眠、適度な運動などの生活改善を心がけたりすることも症状緩和につながります。


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