放射線治療後の不調でセカンドオピニオンは可能?

70代の父親が前立腺がんで放射線治療を受けました。その後、定期的に通院はしていますが、排尿障害がつづき、つらそうです。ほかの病院でセカンドオピニオンを受けることは可能なのでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
一般的に、前立腺がんの放射線治療では周囲の臓器も放射線照射の影響を受けるため、放射線治療終了後、半年から数年に生じる症状は、慢性化することも少なくありません。
手術や治療を受けたあとの状況では、治療目的での転院は難しい場合もありますが、相談目的のセカンドオピニオンという形であれば、可能ではないかと思われます。
セカンドオピニオンは、大学病院や総合病院など「セカンドオピニオン外来」のある医療機関で受けることができます。一般的にセカンドオピニオン外来を受診するには条件があり、その条件は医療機関によって定められています。また、セカンドオピニオンを受けられる診療科や疾患が定められている医療機関もあります。希望する病院がある場合は、電話やホームページなどで、セカンドオピニオン外来について確認されることをおすすめします。
また、セカンドオピニオンの受診は保険診療の範囲外ですので、費用は全額自己負担となります。金額に関しては医療機関によって差がありますので、あわせて事前に確認しておきましょう。
一方、各都道府県には、「がん診療連携拠点病院」があり、患者や家族が安心して治療が受けられるよう、がんに関する情報提供や相談支援をしています。セカンドオピニオンのことも含めて、一度、相談してみてはいかがでしょうか。病院によって受付の仕方が異なりますので、ホームページなどで事前に確認されるとよいでしょう。
また、日本対がん協会では「がん相談ホットライン(電話相談)」を設けていますので、利用を検討されるのも一つの方法です。
お父様は、ご自身の不安や状況について、主治医によく相談されていますでしょうか。今後も定期的な通院が続きますので、現在の状況や不安などを主治医に伝え、十分理解してもらうことも大切です。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。