パニック発作がある自分を受け入れがたい

突然起こるパニック発作は、とてもつらいものですよね。2年前からこういった症状があるとのことですが、現在は通院治療をされているのでしょうか。もし、されていないようなら、まずは心療内科や精神科などの専門の医療機関を受診し、心身の状態を診てもらうことをおすすめします。身体的な疾患が原因でこういった症状が出ることもありますので、そのような疾患がないかを確認する意味もあります。また、すでに心療内科や精神科などを受診されている場合には、今の気持ちを主治医に伝え、対応について相談することが大切です。

医療機関で治療や相談をしているということを前提として、パニック発作に対する恐怖心や焦り、イライラなどを少しでも和らげるために、どうすればよいかを考えてみたいと思います。

一般的に、パニック発作などを経験すると、またいつか起こるのではないか、という不安が大きくなる傾向があります。こういった先のことに対する不安は、予期不安と呼ばれ、より緊張や恐怖心を高め、悪循環に陥り、症状が悪化してしまうこともあります。また、発作が起こった時のことは、強い印象として記憶に残っているために、繰り返し思い出したり、また起こるというイメージがわいてきてしまったりするのだと思います。

しかし、よく考えてみると、発作を起こさずに生活できている時間の方が、圧倒的に長いと思いませんか。もちろん、以前の自分に比べると、思うようにいかないこともあるのかもしれませんが、今のあなたにできていることもたくさんあると思います。今少しでも楽しめていること、できていることに、意識を向けてみてはいかがでしょうか。そして、万が一、発作が起こったとしても、あまり大きなできごとと捉えずに、その時1回きりのことと考えるようにしてみてください。

先のことを考えすぎず、今日一日をどう過ごすか、何をするかなど、短いスパンで目標を立ててみるのもひとつの方法だと思います。一日の終わりに、今日の楽しかったこと、よかったことを思い返してみるのもよいかもしれませんね。そして、階段を上るように、一歩一歩できることを増やしていけるとよいですね。そういった積み重ねがあなたの自信となり、恐怖心も少しずつ和らいでいくのではないかと思います。

つらい症状が一日も早く改善され、あなたが生き生きと生活できますよう、願っています。