下の血圧が50台…症状がなければ問題ない?

血圧は下が50mmHg台で、健診でいつも低血圧を指摘されます。特にだるさなどは感じていないのですが、数値がどのくらい低いと問題がありますか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
WHOの基準では収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg以下、拡張期血圧(下の血圧)が60mmHg以下の状態を低血圧といいます。
健康診断で、下の血圧が50mmHg台であったとのことで、この基準では低血圧に当てはまります。
一方、血圧が低いこと自体は必ずしも病気というわけではありません。特に症状がない場合は「血圧の低い健康な人」と考えられます。低血圧の約9割は特別な原因疾患がなく、体質的なものが要因と考えられています。
低血圧が問題となるのは、それによって何らかの症状が現れる場合です。例えば、立ちくらみやめまい、全身倦怠感、疲労感、頭痛、耳鳴り、動悸、食欲不振などの症状が出る場合は「低血圧症」と呼ばれ、対処が必要になることがあります。
ご相談者は特にだるさなどを感じていないとのことですので、現時点では心配する必要はないでしょう。ただし、立ちくらみやめまいなどの症状が出てきた場合は、内科や循環器内科を受診されることをおすすめします。
低血圧の人が日常生活で気をつけるとよい点としては、以下のようなことがあります。
●規則正しい生活を心がける
夜更かしをせず、早寝早起きの習慣をつけることで、自律神経やホルモンのリズムを整えましょう。
●バランスのとれた食事を規則的にとる
1日3食を決まった時間にとりましょう。特に朝食はしっかりとることが大切です。
●水分を十分に摂取する
特に汗をかく夏場は水分量が減りやすいので注意が必要です。
● 適度な運動を行う
ラジオ体操や散歩など、無理のない運動から始め、筋肉を鍛えることで血液循環を良くします。
●急に立ち上がらない
しゃがんだ状態から急に立ち上がると立ちくらみが起こりやすいので、ゆっくり動作するよう心がけましょう。
これらの点に気をつけながら、もし症状が出てきたり、気になることがあれば、医療機関での相談を検討されるとよいでしょう。


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