記念品贈呈に反対して以来話してもらえない
職場で退職する人に記念品を贈る習慣があるのですが、人の出入りが多いので、私はあまり賛成できません。取りまとめている人に伝えると「なんで参加しないの」と責められ、以来、あまり話してもらえなくなってしまいました。なぜそうされるかわからないですし、どうしたらいいかわかりません。
女性/40代
2021/12/21
退職する人に、感謝の意をこめて贈り物をする、ということは、元々は人と人との情緒的なつながりを大切にしている職場の風土の中で生まれた習慣だったのでしょうね。しかし、時代や会社の変化に、元からある習慣がそぐわなくなってきているのかもしれませんね。あなたが、そのことに気づき、指摘したのですよね。では、そのことで、取りまとめている人との関係がおかしくなってしまったのは、どうしてなのでしょう。
取りまとめている人が、どのような思いだったのかを想像してみましょう。例えば、「一緒に働いた期間が短かったとしても、ご縁があったことを大切にしたい」という気持ちや、「私は、皆のために一生懸命に取りまとめ役をやっている」という自負があるかもしれません。そして、あなたから参加しない意思を伝えられたことで、自分が大切にしている思いや、これまで担ってきた役割を、否定されたような気持ちになった可能性もあります。その方の立場に立てば、それも「正解」と言えるのです。何が正しいか、合っているかは、人の数だけ価値基準があり、答えがあります。逆を言えば、完ぺきな「正解」と呼ぶことができるものは、この世の中には存在しない、と言ってもいいかもしれません。
あなたが、どのような言い方でご自身の考えを伝えたのか、そこがいちばん大事なポイントかもしれませんね。同じ内容のことを伝えるにしても、言い回しや声のトーン、話す姿勢で、受け取られ方が違ってくることはよくあります。少なくとも、「自分の言っていることが、相手にとっても『正解』とは限らない」「違う考え方があるかもしれない」と思っていると、自然に謙虚な言い方になると思います。「私はこう思いますが、あなたの考えはどうでしょうか?」等、相手の気持ちや立場にも配慮した姿勢を少しだけ意識してみると、相手も冷静に自分の考えを話しやすくなります。あなたがその方からの誤解を解きたいと考えているなら、その方の気持ちや立場を尊重しつつ、改めて自分の気持ちや意見を伝えてみてはいかがでしょうか。
もし、ほかにもあなたと同じ意見の方がいるなら、今のままのやり方でいいのか、より多くの人が納得できるような別のやり方はないか、みんなで話し合ってみるのもひとつの方法です。職場での習慣や業務の進め方など、最初に始めた時にはそれがベストであっても、時間が経過するにつれてベストではなくなるといったことは、どこにでもよくある自然な現象です。あなたも職場の一員として、新しい意見を伝えたり提案したりして、ベストではなくなってきたやり方に一石を投じるという方法も、あると思いますよ。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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