断れずに「便利な人」になってしまう…

新人の教育やクレーム対応など、気づけば私ばかりが任されています。負担が重く、いつも断りたいと思うもののうまく伝えられず、不公平感と疲労が積もっています。
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
職場で悩みを抱えたときは、まずそれが「自分の工夫や努力で改善できること」なのか、「周囲のサポートが必要なこと」なのかを分けて考えることが大切だと思います。
例えば新人教育の場合、ご自身が仕事に慣れたり、教え方が上達することで、状況が改善し、自信につながることがあるかもしれません。一方で、負担が大きすぎる場合や、職場の支援が不可欠な場合には、適切な人に相談する必要が出てくるでしょう。まずは、今の状況を整理し、何をすれば状況が改善するかを考えてみるのはいかがでしょうか。
とはいえ、職場で不公平さを感じながら働くことは、とてもつらいことだと思います。
そのようなときは、まずご自身の負担がとても大きく、つらく苦しい状況にあることを、冷静に具体的に伝える方法を考えてみましょう。「断るのが苦手」「うまく伝えられない」という点をご自身で認識できているのは、自分を客観的に見つめる力があるということで、とても良いことだと思います。そこから少しずつ、伝え方を工夫していくことで、状況を改善していけると良いですね。
例えば「断るとき」には、以下のようなポイントを意識するとよいでしょう。
・できない理由を簡潔に伝える
・今後の希望や要望を添える
・具体案を出す、代わりにできることを提案する など
たとえば、すべて断ることが難しい場合でも、「○○の業務なら対応できる」「突発的なものは他の方と分担したい」など、ご自身が対応できる範囲を明確にすることで、相手にも伝わりやすくなります。
「気づけば自分ばかりが……」と、理不尽さを感じるのはもっともです。しかし、上司や同僚が常にご相談者の様子を観察し、気持ちを察してくれるとは限りません。だからこそ、自分から気持ちや要望をしっかりと伝えることで、状況の改善につながる可能性が出てきます。
こうした自己表現のトレーニングは、今後の人間関係においても、決して無駄にはならないように思います。
断ることは少し勇気が必要ですが、ご自身の心と体の負担を軽くしていくための大切な一歩です。少しずつでも伝え方を工夫していけると良いですね。


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