家庭で血圧を測るときの注意点は?
先月、健康診断を受けたところ、血圧の値が上が138、下が84と高めでした。今後、自宅で測るようにしたいと考えていますが、注意点を教えてください。また高血圧と診断される基準値を教えてください。
男性/40代
2021/12/21
「高血圧治療ガイドライン2019」に示されている高血圧の基準値は、診察室での測定で収縮期血圧〔上の血圧〕が140mmHg以上、拡張期血圧〔下の血圧〕が90mmHg以上です(これらの値は、両方またはどちらか一方だけでも、基準値を超えると高血圧に分類されます)。
血圧は季節や時間帯、心身の緊張、体調などによって変化することが知られていますが、医療機関で測定すると普段は低めの人でも高い値になる場合が少なくありません。家庭でリラックスした状態で血圧を測定し、ふだんの数値を確認しておくことは、健康管理をする上で、また受診の際の診断の助けにもなります。
ぜひ正しい方法で血圧を測り、測定結果とその日の体調の変化などを記録する習慣をもつようおすすめします。家庭で測定した場合の高血圧基準値は、収縮期血圧135mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上です(これらの値は、両方またはどちらか一方だけでも、基準値を超えると高血圧に分類されます)。
測定時の注意点としては、できる限り同じ時間帯に同じ条件で測るようにします。2回測定して、平均値を記録するとよいでしょう。特に起床後の1時間に血圧がもっとも高くなる人が多いため、この時間帯に測ることをおすすめしますが、どうしても朝に測れない場合は、夕方あるいは就寝前でもかまいません。
朝に測定する場合は、食事や薬の服用前にトイレをすませてから、座った姿勢で1〜2分間安静にした後に計測します。室温は暑すぎず、寒すぎない温度がよいとされています。家庭血圧を診断や治療に用いるには7日間、少なくとも5日間の平均値が必要です。血圧の値が気になる場合には、記録を持参して受診してください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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