便秘解消に温水洗浄便座の刺激を使うのは問題ない?

便秘解消のために、温水洗浄便座の水の刺激で排便を促しています。最近、使用回数が増えていますが問題ないでしょうか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
温水洗浄便座の水による刺激で排便することを繰り返していると、その行為に依存してしまい、自然に便意が起こりにくくなる可能性があるといわれていますので、おすすめはできません。温水洗浄便座の使用目的は、排便後に肛門周辺を清潔にすることです。水圧や使用時間などにも注意し、適切に正しく使用しましょう。
便秘には複数のタイプがあり、日本人に多いのは、弛緩性便秘です。弛緩性便秘は、食事量や筋力が少ない、便意を我慢する、環境の変化などによって腸全体の運動が低下することが原因です。けいれん便秘は、精神的なストレスで腸の緊張が高まり、便秘と下痢をくり返すのが特徴です。直腸性便秘は下剤や浣腸の乱用、腹筋の低下などにより、便意が起こらないタイプです。
以下に、一般的な便秘のセルフケアをご紹介します。
●規則正しい食事習慣を身につける
便秘を改善するには、1日3食規則正しくとり、朝食を抜かないことが基本です。
●食物繊維を多く含む食品をとる
食物繊維は便の材料になるほか、便をやわらかくする働きがあり、十分にとることでスムーズな排便を促します。食物繊維の1日の目標摂取量は、18~64歳の男性で21g以上、女性で18g以上です。
食物繊維は、野菜、きのこ、海藻、いも類、豆類、果物などに多く含まれています。野菜は生でとるよりも、煮る、焼く、蒸すなど、加熱するほうが量をとりやすくなります。ごはんは玄米や大麦入り、パンは全粉粉やライ麦パンなどにすると食物繊維の摂取量がアップします。
●運動をする
運動することは、腸の動きを活発化するのに有効です。歩くなどの全身運動のほか、筋トレやストレッチもおすすめです。
●リラックスする
便秘は多忙でストレスの多い人に多くみられます。ぬるめの湯につかる、心地よい音楽を聞く、腹式呼吸をするなど、自分に合う方法を見つけ、少しの時間でもゆとりをもつ工夫をしてみましょう。
セルフケアを実施しても改善しない場合は、胃腸科や消化器科などの医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。


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