重症のねんざの治療法とは?

12歳の子どもが、サッカー中に足首をけがしました。ひどいねんざのように見えるのですが、重症のねんざの場合、どんな治療が必要になるのか、期間はどれくらいかかるのか教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
ねんざとは、関節に外的な強い力がかかって、靱帯や腱などの軟部組織、軟骨など、関節周囲の組織が損傷した状態で、骨には異常がないものを指します。
足首のねんざは組織損傷の程度によって、次のように1~3度の重症度に分けられます。
●1度:痛み、腫れともに軽度で、靱帯の一部が一時的に伸びている状態です。
●2度:靱帯が部分的に断裂されている状態で、足首の腫れ、痛み、内出血(あざ)、歩行困難などが現れます。
●3度:靱帯が完全に断裂した状態で、足首の重度の腫れ、痛み、内出血が起こり、足に体重をかけることができません。回復までに1~2カ月かかります。腱の損傷や、足関節後方の靱帯の損傷を伴うこともあります。
一般的な治療法として、1度、2度のねんざは、できるだけ動かさないように、湿布と弾力包帯やサポーターで安静を保ちます。
3度で断裂している靱帯が複数に及び、足関節の不安定性が大きければ、手術が考慮されます。手術は通常、入院となることが多く、関節鏡で内部を観察し、断裂した靱帯を縫合します。小切開で行うものが多く、以前より回復は早くなってきています。手術後は、3週間のギプス固定後に、サポーターを長期間使用します。靱帯断裂が1~2本で不安定性が軽度であれば、ギプス固定の2~3週後にサポーターに切り替え、2度程度と同様のリハビリを行うことが一般的です。
入院期間やリハビリテーションの内容・期間・頻度、運動の再開時期などは、病状や全身状態などで個人差があります。早めに整形外科を受診し、主治医とよく相談され、お子様の希望を尊重しながら適切な治療を受けられるようおすすめします。


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