Question

娘が仕事を休みがちで親の自分が欠勤連絡

摂食障害のある娘が仕事を休みがちで、欠勤の連絡を自分ですることができません。仕方なく私が電話するのですが、毎回、親の私から連絡するのは後ろめたい気持ちで、負担に感じます。娘には立ち直ってもらいたいし、できることなら仕事も続けてもらいたいのですが、どうしたらいいでしょうか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

今回のケースに限らず、自分の子どもが、不調などの原因で社会生活がスムーズに送れず困っている姿を目の当りにする親の心配や気苦労、つらさには、また特別なものがあると感じています。


自分の身に直接起こっているものであれば、自分自身で改善に向けての努力や心づもりをすることができますが、子どもについては、親が解決できないことも多くあります。自分のことのように、あるいは、自分以上に大切な存在である子どもに、少しでもよい方向に進んでほしいと願うのは、親心として十分に理解できるところです。


 しかしながら、親子といえども、別の人格や人生があるということも現実です。子どもの年齢が上がれば、親として直接力になれないことも増えていきます。例えば、子どもが体調不良で親が欠席の連絡をするのは、常識的に考えて高校生まででしょう。社会人になっている子どもの会社へ、休みの連絡を親が入れるというのは、通常は行わないものです。それはあなたもわかっているので、「後ろめたい」と思いつつ、でも仕事を続けることをサポートしたいという親心から、休みの連絡を続けているのだと思います。


 ただ、その行為は親心とは裏腹に、娘さんが仕事を続けるうえでマイナスに働いている可能性があります。欠勤の連絡を親が入れることについて、会社から特別な許可がない状態であれば、上司や管理職からの娘さんへの心証が悪くなるかもしれません。また、会社にとっては、急な欠勤が重なっていくこと自体、業務の遂行に支障が出るので、休みの連絡の有無にかかわらず、娘さんの評価が低くなっていく可能性が考えられます。


 娘さんに立ち直ってほしい、仕事を続けてほしいと願うのであれば、まずは娘さんの症状や摂食障害の状態がどの程度のものであるのか、仕事を続けていける状態なのかを、きちんと把握することが大事です。そして不調があれば、回復するための手立てや方策を取れるようにすることが、遠回りなようですが、親として最も重要なサポートとなります。


まずは、娘さんの主治医に現状を相談して、仕事や、これからの療養について、指示をもらうのが第一歩です。特効薬的なものではないかもしれませんが、娘さんにもそのように助言をしたり、必要に応じて診察に同行したりするなど、地道に、親として娘さんの力になれることを考えていきましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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