赤ちゃんが発症する「胆道閉鎖症」の治療とは

2025/04/15
母子健康手帳の便色カードにある「胆道閉鎖症」という指定難病について教えてください。赤ちゃんがかかってしまった場合、どのような治療を受けるのでしょうか。
この質問への回答
鳥居内科クリニック 院長
鳥居 明
胆道閉鎖症は、生後まもなく胆汁の通り道である胆管(胆道)に炎症が起こり、胆道が閉鎖してしまう病気です。
治療の基本は、手術による閉鎖の解除です。閉鎖した胆管を切除し、腸管とつなぎ合わせる再建術が行われます。術後は胆汁の流れをよくする利胆薬や、感染を防ぐ抗菌薬などを服用します。
手術の効果がみとめられない場合には、肝移植を検討します。
手術の有効率は約60%とされ、約50%の患者さんが、成人するまでの間に肝移植が必要になるとされています。
胆道閉鎖症は速やかに診断・治療を行わないと、肝硬変につながるため、生後30~60日以内に手術をすることが推奨されています。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。