妻の買い物依存症を治したい

奥様の買い物での浪費がここ1～2年で激しくなり、心配しているのですね。以前は自分のお金で買える範囲で楽しむ程度であったのに、ご相談者のカードを勝手に使ったり、買う物の種類もどんどん幅広くなったりしているとのこと。借金など現実面での心配はもちろん、奥様の様子が変わっていくことへの心配な気持ちも伝わってきました。

このことについて、すでに奥様と話し合ったのでしょうか。改善のためにどうすればよいかを考えるには、なぜ奥様があらゆるものを買い込むようになったのかを知る必要があると思います。環境の変化などのきっかけや買い物以外にも以前と様子が異なる点などはありませんか。災害など何か心配なことがあり、そのために買い込んだり、ため込んだりすることに固執する場合もあるかもしれませんし、満たされない心を埋めるために買い物という行為に依存している、またはストレス解消法として用いている場合もあるでしょう。

買い物という行為だけに注目して、無理やり買い物をやめさせたり、奥様自身がやめようと努力したとしても、心が満たされないなどの状況が変わらなければ、再び買い物依存に戻ってしまったり、代理となる他の物への依存で満たそうとしたりする可能性も多くあります。何にストレスを感じているのか、どんな満たされない思いを抱えているのかに、まず奥様自身が気づき、その気持ちをご相談者と分かち合えるとよいですね。そして、ご自身が奥様を心配している気持ちや、何かあれば話を聞くなどして力になりたいと思っていることを率直に伝えれば、奥様も心強く感じるのではないでしょうか。

そのうえで、買い物を減らす方法についても考えてみましょう。カードやお金の持ち方などの具体的な方策を練ることも大切ですし、買い物以外の気分転換を思いつく限りたくさん書き出し、その方法を試す準備を事前にしておくのもよいでしょう。夫婦で一緒に趣味などに取り組むことも1つです。もし、奥様が忙しくて1人の時間を持てない生活であれば、ご相談者が家事などを引き受けて、奥様の時間を確保してあげるのもよいと思います。ライフスタイルに合わせて、いろいろ工夫してみてくださいね。

それでもなお改善しない、もしくは悪化する場合には、ご自身だけでがんばりすぎずに専門家の力も借りることをおすすめします。各都道府県に設置されている精神保健福祉センターなどの地域の窓口では、医療機関やカウンセリング、自助グループなど適切なサポート先を探す援助や情報提供が可能なので、ぜひ問い合わせてみてください。