療養中のため職場で肩身が狭い
少し前からバセドウ病になり、体調を考慮して時短勤務にしてもらうことになりました。しかし、ほかの人が忙しそうにしているときも働けず、同僚たちから「時短勤務だからね」などと嫌味を言われると、肩身が狭いです。いっそ会社をやめたほうがいいのかと考えますが、正社員なのでなかなか踏み切れません。
女性/50代
2024/01/07
バセドウ病の診断を受けたとのこと。動悸や息切れなどの身体症状に加え、イライラ感や落ち着かなさ、集中力の低下など、さまざまなメンタル的な不調もあったのではないかとお察しします。これまで体調がすぐれないなか、勤務を続けてきたことだけでも十分に頑張っておられると感じます。まずはご自身をねぎらうことを忘れないでください。
さて、同僚の言葉を嫌味と捉えている様子が気にかかります。周りの人に申し訳ないと感じ、気を使ってしまう気持ちも無理からぬことと思います。しかしながら、今回時短勤務が承認されたということは、これまでのご自身の頑張りが認められてのことと捉えることもでき、一度気持ちを切り替えて、限られた勤務時間のなかでこれからどう働いていくか、考えていけるとよいと思います。
同僚の「時短勤務だからね」という言葉は嫌味とも受け取れますが、一方で、こうした働き方の人が今までいなかったとしたら、周りの人もどう接したらよいか、どこまで仕事を引き受けてもらったらよいのかなど、わからずに戸惑っていることも考えられます。
時短勤務の開始に伴って、自分の仕事内容・仕事量・役割などがどう変化するのか、また、ご自分ができなくなる仕事を誰がどのように引き継ぐかなどが具体的になっていない場合には、明確にする必要があるのかもしれません。その際は業務に優先順位をつけて、ご自身が引き続き担当する仕事、サポートしながらほかの人に頼む仕事、交代してもらう仕事といった具合に整理することも、1つの改善策でしょう。少し時間はかかるかもしれませんが、こうした作業を周りの人と行うことで、職場でのご相談者の立ち位置の変化をご自身も周りの方も受け入れていけるといいですね。
職場はフル稼働で働ける人ばかりで構成されているものではありません。病気や障害を持っている人、子育てや介護をしている人など、さまざまな状況や立場の人が働きやすい環境を整えていくことが、社会的に求められています。今はフル稼働で働いている人も将来的には病気などを持ちながら、あるいは育児や介護をしながら仕事をする立場になる可能性は常にあります。
少し視野を広げて考えると、今回の時短勤務に職場がどう対応していけるかは、今後の職場環境の整備や対処能力の向上につながっていくのではないかと思います。ご相談者が諦めずに取り組むことが、さまざまな状況を抱えながらも皆が働きやすい職場をつくっていくための一助となると捉えると、やめなくていいと考えられるのではないでしょうか。ただ、療養が第一なので、主治医と相談しながら無理はしないようにしましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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