肥満の治療が受けられる医療機関とは？

「肥満症」と診断された肥満の状態には、治療が必要とされています。肥満症と診断されるのは、肥満（BMIが25以上）に加えて、直接または間接的に関連する病気をひとつでも発症している、もしくは減量が必要な状態です。また、将来、健康障害を発生するリスクが高い内臓脂肪型肥満は、それだけで肥満症と診断されます。

肥満症と診断されると、血液検査(ホルモンの値などを調べる)、染色体検査(遺伝性の病気がないかを調べる)、画像検査(脳腫瘍などの検査)などを行い、肥満の原因を特定して適確な治療法を決めていきます。

肥満症のおもな治療法とは、食事療法、運動療法、行動療法で、状況により薬物療法が検討されます。発症の根底には不適切な生活習慣があることが多いため、自身のライフスタイルから実現可能な時間帯や内容を検討して治療が進められます。

肥満症の治療は、一般の内科でも行われている場合がありますが、より適切で効果的な治療を受けるには、肥満症専門外来や、日本肥満学会認定の肥満症専門病院、学会認定の肥満症専門医がいる医療機関などでの治療がすすめられます。

治療費については、保険が適用される場合とされない場合があるようです。一般的には、美容上の問題や肥満に伴う健康障害がない場合は、保険適用外になります。医療機関によって適用される範囲が異なる場合もありますので、電話などで事前確認することをおすすめします。