息子の言動は反抗期なのか発達障害か
中1の息子のことで悩んでいます。片づけない、物をなくしたり壊したりする、口が悪い、何に対しても反抗的など、とても手に負えない状況です。思春期によくみられる反抗期なのか、それとも発達障害などの症状なのでしょうか。
女性/50代
2024/11/19
一般的な反抗期と、治療が必要なケースについて、紹介します。
一般的に思春期は、子どもから大人への心とからだの成長過程です。いわゆる、第二次反抗期でもあります。親に乱暴な口調で反抗するだけでなく、暴力を振るったり、家の物を壊したりする場合もあります。時期の長短はありますが、多くの場合、一過性でおさまっていきます。
一過性かどうかの目安は、さまざまな形で反抗していても、本人なりの理由があるか(叱られたからなど)、家庭生活と学校生活に大きな支障が出ているかなどです。また、対応している家族の不安や疲れも目安の一つとなります。
一般的には、思春期の反抗期の場合、度を超した行動には毅然とした態度をとり、親としては一過性の反抗期と受け止め、見守るのがよいとされています。
治療が必要な場合の例としては、お子さんが親の制止を聞き入れず、脈略なく突飛な行動をするなどが挙げられます。暴れたいがために理由を探したり、親に対して不機嫌やイライラをぶつけるといった場合には、専門家に相談されるとよいでしょう。
一口に発達障害といっても、その程度や状態はさまざまです。通常、治療としては、注意散漫や集中力困難などの症状を抑制する服薬治療や、対人関係でのトラブルや二次的にトラウマやうつ症状などが生じた場合の治療やカウンセリングのほか、子どもとのかかわり方について親御さんがカウンセリングを受ける方法などが考えられます。しかし発達障害そのものを治療するというよりは、いかに日常生活で適応していけるかをサポートする、という意味合いが強いのが現状です。
相談される場合は、学校の保健室の養護教諭やスクールカウンセラーへ、受診は心療内科が適切と思われます。お子さんが相談や受診をいやがるのであれば、家族がまず相談してみる方法もあります。
また、親の不安な気持ちを支えるための相談機関として、精神保健福祉センターなどを活用する方法もあります。場合によっては、児童相談所などでも相談が可能です。
お子さんについてさまざまな困りごとがあるとのことですが、お子さんの良いところは一緒に生活しているご相談者が最も理解されているかと思います。お子さんのよいところを認めつつ、親として伝えなければならないことと見守っていくことがあるでしょう。お子さんとの関わり方などについて、ひとりで悩みをかかえず、相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
関連するキーワード
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。