Question

足底筋膜炎の再発を防ぐためのセルフケア

足底筋膜炎は再発しやすいと聞きました。再発を防ぐためのセルフケアの方法について教えてください。

男性/50代

2024/10/26

Answer

足底腱膜は、土踏まずをつくる腱で、足底筋と皮膚との間にあり、かかとの骨に付着して指のほうに向かっている腱膜です。足底筋膜炎は、立った姿勢や歩行が、かかとの骨に付着する足底腱膜部分へのストレスとなり、くり返しの刺激によって、腱の細かな損傷や慢性の炎症、変性などを起こし、痛みなどの症状が生じる病気です。


足底筋膜炎を起こすおもな原因としては、長時間の立ち仕事、歩行、体重増加、合わない靴の使用、ランニングやジャンプを伴う運動などです。特徴的な症状は、朝の1歩目に、とくに痛みを強く感じることです。歩行を続けていると、いったんは症状が改善するものの、夕方や長距離歩行になると、再び痛みだします。


歩行などの運動によって発症した場合は、運動量を減らすことや、一定期間の休養が必要です。炎症が強い際の治療は、痛む足の安静のほか、消炎鎮痛薬などの薬物療法で痛みをやわらげます。


再発させないための足のケアとして、明確に定められているものはありませんが、一般的に、ストレッチによる腱の柔軟性の改善と、自分の足に合う靴を選び、足底板(インソール)を使用し、腱の緊張を軽減することが有効といわれます。


ストレッチの方法としては、足底を伸ばすようなイメージで、足の指から足首にかけて反らします。片手でかかとを持ち、反対の手で足の指を、足底に対し90度程度の角度になるように反らせます。10回を1セットとして1日3セット以上を目安に行います。


このような足のケアを継続して行い、様子をみても、症状が出たり、症状の改善がみられない場合は、整形外科の主治医へ相談されることをおすすめします。

痛みがある場合は炎症が起こっている可能性も考えられますので、安静にして経過をみることが必要な場合もあります。ストレッチなどを行ってよい状況かどうか、またインソールの使用についてもあわせて主治医に相談されるとよいでしょう。



回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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