機械音が気になって眠れない

音や気温、触覚など外界の刺激に対して敏感になる場合、さまざまな原因が考えられます。

体質的に敏感な場合もありますし、疲労や病気などで体調を崩していたり、心理的に不調な場合も、普段は気にならない音や気温などの刺激が気になったりします。このような場合は、体調を整えたり、心理的不調を改善したりすることで、敏感さを改善できるでしょう。

また、不眠症の持病がある場合は、「今夜も眠れないのではないか」「早く眠らなければ」と焦れば焦るほど目がさえてしまったり、物音や気温などの外的な刺激がよけいに気になったりします。この場合は、不眠が改善するとともに敏感さも改善されていくでしょう。

質の高い眠りを獲得するためには、環境づくりが大切です。いくつかポイントをあげますので、参考にしてみてください。

・室内で使用する家電製品は、できるだけ音がしないものを選ぶ

・外の騒音や街灯の明るさが気になる場合は、サッシや二重カーテン、遮光カーテンなどで防ぐ

・室内の照明は間接照明や部分照明が最適

・室温は暑すぎず寒すぎない温度に設定

※WHO（世界保健機関）の住環境ガイドラインでは冬の室温を18℃以上に維持することを推奨

・寝具は、敷布団は硬すぎず柔らかすぎないもので、からだが適度に沈むものを。掛け布団やカバー類、パジャマなどは、季節に合った心地よいものを選ぶ。枕は寝たときに背筋がまっすぐになる程度の高さのものがおすすめ

このような環境づくりを心掛けても、音や気温、触覚などが気になり、不眠が続く場合は、主治医に相談することをおすすめします。