汗と臭いへの対処法

暑い季節に限らず、汗やその臭いは誰にとっても気になるものです。また、更年期を迎える50歳前後の女性では「暑くもないのにやたらと汗をかいてしまう」という悩みも多く聞かれます。

更年期前後の女性では、汗腺の調節機能をつかさどる働きをしている女性ホルモンの低下により体温調節機能がうまく働かなくなることで、環境に関係なく汗が出てしまうことがあります。しかし、汗には蒸発による気化熱で体温を下げるという目的があるため、汗を抑えるというよりは、よい汗をかいて、少しでも快適に過ごす工夫を行うことが大切です。

よい汗をかくためには、ゆっくり半身浴をしたり、ウォーキングなどの軽い運動を行ったりするとよいでしょう。寝ている間は起きているとき以上に汗が出ますので、外気温との差を5度以内にして、夜の睡眠を妨げない程度の短時間の昼寝を行うこともおすすめです。また、肉中心の食生活や毎日の飲酒、ストレスなどはベタベタした臭う汗を出す原因になりやすいので、そうした生活習慣を改善することも心がけてください。

そのほか、衣服は薄手で汗の蒸発を促すもの、下着は吸湿性や乾燥性に優れたものを選び、まめに着替えて清潔なものを身につけましょう。制汗剤や汗わきパッドの使用、汗をかいたら濡れたタオルで早めに拭き取ることも臭いの予防に効果的です。