親の介護、本人の意志をどこまで尊重すべきか
最近、母の認知機能が低下しているように感じています。現在、母は実家で一人暮らしですが、散歩や買い物が好きなので、外出中に事故が起きたりしないかと心配です。私の家で同居するよう提案してみましたが、将来は介護施設へ入居するので、今は一人暮らしを続けたいと言います。どのような状態になるまで本人の意志を尊重すべきか、わかりません。何か目安のようなものはあるのでしょうか?
女性/60代
2024/09/22
介護にあたっては、要介護者の事情や気持ちを中心に考えがちですが、介護を支える家族の生活や健康も同様に大切です。施設入所を検討するタイミングとして、認知症の場合、お金の管理ができない、排泄の失敗、問題行動を起こすなど、本人や家族が在宅での生活に困難、限界を感じたときではないかと思います。
厚労省の調査によりますと、施設入所を希望する理由として、家族の負担が大きいことを挙げる人が多かったそうです。要介護者本人が希望する場合もあれば、介護している側が望む場合もあり、理由もさまざまです。例えば、家族が十分な介護ができない、介護の時間を取れない、自宅で受けられる介護サービスが不十分、金銭的な問題、家族に迷惑をかけたくない、緊急時対応の面で施設が安心できる、などです。
お母様としては、家族に負担をかけたくない、まだ一人で生活できる、慣れ親しんだ家で生活したい、などの思いがあるのかもしれません。ご相談者が遠方でお暮らしの場合は、とりわけ今後の見通しに不安があることでしょう。
まずは、ご実家の最寄りの地域包括支援センター、ケアマネジャーなどに相談し、利用できる介護サービスを最大限活用しながら、お母様の一人暮らしが継続可能かどうか、具体的な助言を求めてみてはいかがでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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