幼児でも頭痛は起こる？

頭痛には大きく分けて次の2つのタイプがあります。

●「一次性頭痛」：片頭痛や緊張型頭痛など

●「二次性頭痛」：感染症や頭部外傷などの何らかの病気による頭痛

子どもが頭痛を訴えることはあります。その場合、一般的には片頭痛が多いといわれています。

「一次性頭痛」は、はっきりした原因はわからないことがほとんどですが、片頭痛の場合、疲労やストレスのほか、寝不足などが要因とされています。子どもの頭痛の場合、持続時間は成人と比較して短く(2時間～72時間)、ズキズキと脈を打つような痛みが頭の前の部分(前頭部)や横の部分(側頭部)の両側に出やすいといわれています。

また、緊張型頭痛は、首や肩に負担がかかる姿勢を続けることや精神的・肉体的ストレスによって起こりやすいといわれ、持続時間は30分～7日間、頭の両側に圧迫感やしめつけるような痛みがあります。

疲れたときに症状が出るとのことですが、お子さんの頭痛の原因に何らかの病気が隠れていないか、一度受診をして確認されることをおすすめします。

受診する科はかかりつけの小児科もしくは総合病院の小児科がよいでしょう。

なお、受診の際は、状況をよく理解してもらうためにも、「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。