子どもの「スフィンクス寝」。からだへの負担が心配

2024/08/16
1歳の子どもが、正座の状態で少し腰を浮かせてうつ伏せに寝る「スフィンクス寝」をしているときがありますが、からだに負担がかかることはないのでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
寝相や寝返りについて、一般的な情報をお伝えします。
仰向けで寝ているときは、からだに余分な力が入らないので、最もリラックスした状態です。仰向けで寝ている時間が長い場合は、寝心地がいいと言えるでしょう。なお、布団に入ったときには仰向けでも、眠りについたあとに寝返りをうって、いつの間にか左や右、時にはうつ伏せになって寝ていることが一般的です。
睡眠中に同じ態勢で長時間寝ていると、からだの特定部位が圧迫され続けるため、その部位の血液循環が悪くなることになります。
こうしたからだの部位への圧迫をやわらげるために、寝返りが生理的に行われます。寝返りには、体温調節、寝床内の温度維持、熱や水分の発散を調節するといった働きもあります。快適な寝相で眠っていれば寝返りの回数は少なくてすみます。しかし、からだが沈みこむようなやわらかすぎる布団や、骨などを強く圧迫するような硬すぎる布団では、からだの負担を減らすために寝返りの回数が多くなります。
スフィンクス寝でも、寝返りをうつことによってからだへの負担が解消されます。通常、長時間同じ寝相をとることはなく、足がしびれるなどで寝心地が悪くなると無意識に寝返りをうち、そのときに快適な寝相をとります。日中、元気に過ごしているならば、様子をみていいように思われます。


みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。