アミラーゼとHbA1cが基準値より高い

血清アミラーゼは、膵臓の病気の影響で高くなることが多いのですが、特別な原因がなくても高くなる場合があります。基準値よりわずかな上昇の場合は、病気があるとは限らず、変化や症状を経過観察することも多いです。

もしも、急な数値の上昇やおなかの痛みなど、何らかの症状があれば、尿検査（尿アミラーゼなど）なども含めて検査をしていきます。

前年と比較して数値の変化があまりなく、医師の判定も経過観察ということでしたら、指示どおりに経過をみていかれるとよいでしょう。次回の指示についてとくに記載がなければ、1年後の健診で経過をみることが一般的です。

HbA1cは、過去1～2カ月の血糖の平均を示すため、血糖値のコントロールの状態がわかります。 HbA1cの基準値は5.5％以下（日本人間ドック・予防医療学会）となっており、5.6％以上6.5％未満は生活習慣改善が必要な数値です。

HbA1c値を改善するために、まずは生活習慣を見直してみましょう。

食事は、1日3食できるだけ均等にとり、よくかんで、ゆっくり食べるとよいでしょう。間食はできるだけ控え、野菜や汁物を先にとることをおすすめします。

汗ばむ程度の運動を行い、日常生活の歩数を確保するようにしましょう。まずは1日10分多く歩くようにし、最終的には1日平均1万歩が理想です。ただし、関節に痛みがある場合や体調がすぐれないときは、運動は控えましょう。