うつからの復職に不安
うつ病で1年ほど休職していました。幸いなことに十分な休養と薬で徐々に回復し、主治医から職場復帰の許可がもらえました。ただ、復職の時期が近づくにつれて、以前のように働けるか、周囲からどう見られるかなど、気持ちが揺れ動いている自分がいます。うつ病が再発するのではないかという不安もあります。
男性/30代
2021/12/21
主治医から職場復帰の許可が出て、復職を現実的に考える時がきたのですね。1年ほどの休職で、ここまでの道のりは平坦ではなかったとお察しします。十分な休養と治療、ご自身の努力と周囲のサポートが回復につながったのでしょう。
復職に必要なことは、まず、復職する意志がご自身にあるかどうかです。ご相談にあるように、復職したい気持ちはあったとしても、職場のことを考えたときにいろいろな場面を思い浮かべて、気持ちが揺れてしまうのは無理のないことでしょう。
以前のように働けるだろうかと不安に感じるのは当然です。以前と同じような働き方をイメージしていると、からだに負担がかかってしまうかもしれないため、以前とは違うご自身の体調を踏まえた働き方をイメージできるとよいですね。それもお1人ではなく、主治医や、職場の産業保健スタッフなどと相談して、働き方のイメージをすり合わせることができるとより安心です。その不安を少しでも軽くするためには、復職前にご自身と職場側とで職務内容や働き方について十分な話し合いを持つことが大切です。
一般的には、原則として復職先は元の職場になります。しかし、休職に至った経緯や主治医の意見書により、職場環境や業務内容、業務量の調整が必要と判断される場合もあります。ご自身が休職に入るとき、職場との間で今回休職に至った要因がどこにあったのかを話し合われたでしょうか。もし、その機会がなく経過したのであれば、復職のめどが立ったこの時期にご相談者と職場との間で復職に向けた話し合いの場を設けておきましょう。
話し合いの場では、ご自身が不安に思うことや、復帰にあたって職場に配慮してほしいことを具体的に伝えてどのような対策がとれるのかを話し合えると安心です。このような話し合いは、うつ病を再発させないための予防にもつながります。
話し合いを通じて、職場のなかに理解してくれる人がいると感じられれば、復職後の安心感にもつながるのではないでしょうか。不安を1人で抱えたままにせず、ご自身のペースで復職に備えて準備をしてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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