コーヒーの飲みすぎで萎縮性胃炎に?
健診で萎縮性胃炎を指摘されました。ふだん、コーヒーを飲むことが多いのですが、コーヒーの飲みすぎが原因で胃が荒れて、萎縮性胃炎になることはありますか?
男性/40代
2024/08/06
萎縮性胃炎は、胃の粘膜に慢性の炎症があり、萎縮して薄くなってきている状態です。萎縮の広がりが大きくなるとともに、胃酸を分泌する胃底腺も減少します。放置すると胃がんの発生につながることもあると言われています。
萎縮性胃炎の主な原因は、ピロリ菌への感染であると言われていますが、近年では衛生環境が整ってきたため、ピロリ菌に感染する人が減ってきているようです。それに伴い、ピロリ菌感染を原因とする萎縮性胃炎の患者数は減ってきていると言われています。
そのほかの原因として、自己免疫性胃炎(免疫機能が自身の組織を異物とみなし攻撃してしまう)や、非ステロイド性抗炎症薬など薬の副作用(胃粘膜の抵抗力を低下させてしまう)があげられます。
ご相談者は、コーヒーを飲むことが多いとのことですね。
コーヒーは1日1~2杯が適量と考えられていますが、多くても1日5杯程度(カフェイン300mg相当)までならば、ほとんどの成人に安全とされています。
コーヒーに含まれるカフェインには、胃酸分泌を促す作用がありますが、コーヒーの飲み過ぎで萎縮性胃炎になることはないようです。コーヒーの摂取と胃や十二指腸などの上部消化管疾患との関連については、調査でも関連性がないことがわかっています。
萎縮性胃炎は、無症状で経過することも多いものです。しかし、萎縮性胃炎と指摘を受けた場合は、症状がなくともピロリ菌の有無を確認することが重要です。
また、カフェインは胃酸分泌を促す作用があるため、とり過ぎには注意しましょう。さらに、香辛料や熱すぎるもの、脂が多いもの、食べすぎや飲みすぎは胃に負担をかけるので、控えるようにするとよいでしょう。また、十分な休息をとり、疲れやストレスをためないようにすることも大切です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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