中学生の子どものおねしょ

お子さんにとって、入学や新学期は環境の変化があり、しらずしらずのうちに気持ちの面で負担がかかっていることがあります。そういったことが原因で、おねしょ（夜尿症）として一時的に症状が出ることもあるでしょう。もうしばらく生活面で水分の取り方などに気をつけながら過ごしてみて、改善がなければ、以前治療をしていた医療機関に相談するとよいでしょう。

夜尿症は、ちょっとした環境の変化やストレスなどが影響したときにぶり返すことがよくあります。そういったケースでは、尿量がふえてぐっしょり出ることが多いのが特徴です。一般的に12歳前後までの夜尿症は、成長とともに抗利尿ホルモンの分泌や体の神経系統が整ってくることで改善すると考えられており、二次性徴の時期に体が成長してくると改善しやすくなります。しばらく様子をみても続く場合には、医療機関に相談するのが改善への近道となるでしょう。

生活面では、水分のコントロールを行い、日中はしっかり水分を補給して、夕方からは控えめにするように促してください。特に夕方以降は、牛乳やペットボトルの飲料をたくさん飲むことなどは避けたほうがよいと思います。

寝る前には、ゆっくり入浴して、体を温めるとよいでしょう。また、女性は、月経（生理）のリズムが影響していることもあります。月経前後には、体に水分がたまりやすくなるため、夜尿症の原因になることがあります。この場合も水分摂取量に気をつけることが対策となります。

親御さんとしては、不安な気持ちになるかと思いますが、生活面に留意しながら、見守りつつ、様子をみていても改善しない場合には医療機関に相談をしていくのがよいと思います。