慢性胃炎でもピロリ菌がいないことはある?
胃もたれや胃痛などの慢性胃炎の症状があります。慢性胃炎の主な原因はピロリ菌感染であるらしく、消化器内科で感染の有無を検査しましたが、ピロリ菌は見つかりませんでした。ピロリ菌がいなくても慢性胃炎になることはあるのでしょうか?
女性/40代
2024/08/01
胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こしている状態のことを指し、長期間続いている状態を慢性胃炎といいます。
慢性胃炎の主な原因は、ピロリ菌の感染によるものであると言われていますが、近年ではピロリ菌の保菌率は大きく低下しています。
また、胃粘膜の萎縮が進みすぎてしまうとピロリ菌が生息できなくなるため、慢性胃炎の状態であってもピロリ菌が見つからないこともあるようです。
ピロリ菌感染以外の慢性胃炎の原因としては、ストレスや暴飲暴食、薬の副作用、喫煙などが挙げられます。
香辛料や酸味の強い食品、熱すぎる飲食物、アルコールなどは胃酸の分泌を促します。また、ストレスや喫煙、非ステロイド性抗炎症薬などの薬剤による副作用は、胃粘膜の抵抗力を低下させてしまいます。これらの要因により、胃粘膜が傷つき、慢性胃炎のリスクが高まります。
最近では、免疫機能が自身の組織を異物とみなし攻撃する「自己免疫性胃炎」が原因で、慢性胃炎が引き起こされることも多いようです。
慢性胃炎の改善や予防には、生活習慣を見直し、生活リズムを整えることが大切です。アルコールの過剰摂取や喫煙、香辛料・酸味の強い食品の摂取は控えるようにしましょう。また、ストレスをため込まないことも大切です。日常生活の中でリラックスできる時間をつくることもよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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