認知症の母が1人で出歩いてしまう
母親が認知症です。本人がデイサービスに行くのを嫌がるので、昼間は1人で過ごしています。夏の暑い時期も、散歩などで1人で出歩いてしまうことが多いため、熱中症になったり事故にあったりするのではないかと心配です。
男性/40代
2024/07/25
お母さまが認知症で日中は1人でお過ごしとのこと。夏場に1人での外出は心配ですね。
外出を制限するのはなかなか難しく、1人では危険なこともあります。ご家族が一緒に出かけて気分転換ができたら自宅に帰るというやり方もありますが、ご家族の都合もあり、常に同行するのは大変です。そのような時の対処方法として、
・玄関にセンサーベルを設置して出かけたことがわかるようにする。
・住所と名前、電話番号を書いた名札を着衣につける、ペンダントとしてぶらさげる。
・GPS機能のついた携帯電話を持たせて、居場所がわかるようにする。
などがあります。事前に近所の人やお母様が立ち寄りそうな場所に、付き添いなしで1人でいるお母さまを見かけたら知らせてもらうなど、周囲に事情を話して協力を依頼しておくのもよいでしょう。
また、地域包括支援センターや、担当のケアマネジャーさんにもご相談されるとよいと思います。ご家族だけで介護を抱えることがないように積極的に情報を求め、利用しましょう。
そのほか、散歩や買物等の同行支援を行うNPOなどがないか、情報を求めてもよいかもしれませんし、デイケアの利用を促す意味で、そうした場所まで散歩に行って見学だけしてくるなどを試してみてもよいでしょう。
現在、認知症の高齢者等の行方不明や事故を予防するため、「徘徊・見守りSOSネットワーク」を行う自治体も増えています。厚生労働省から全国の都道府県、さらに市区町村に呼びかけられ、自治体や警察など公共機関だけでなく、交通機関、人の集まる場所や店舗、地域団体などが連携して、認知症高齢者等の捜索・発見・通報・保護などを行っていこうとするものです。各地域の情報はインターネットで検索できるほか、お住まいの地域の地域包括支援センターや認知症疾患医療センターなどにお問い合わせされるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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