処方薬を飲んでも下痢が治らない

急に起こる下痢の多くは、細菌やウイルスなどの感染が原因である可能性が高いです。そのほか、精神的なものや食事内容（食べすぎなど）、寒さや寝冷えのほか、原因が特定できない一時的な下痢のこともあります。

一般的には、細菌やウイルスなどをからだから排出させるため、よほどひどい下痢でない限り、下痢止めなどで無理に止めないほうがよいと考えられています。

通常、ウイルスによる下痢には抗生剤が効かないため、症状に対する対症療法が中心で、整腸剤などが処方されます。多くは、自然に治まっていきますが、症状が強くなるような場合や生活に支障を感じる場合は、再度受診されることをおすすめいたします。

生活面でできることとして、次のようなことに気をつけましょう。

●十分な水分摂取を心がける。その場合、一度にたくさんとることなく、こまめに補給する。

●辛い食べ物やコーヒー、アルコール、炭酸飲料など、腸に刺激のあるものを避ける。

●冷たい飲み物を控え、体温に近い温度にしてから飲む。

●食物繊維の多い食品（きのこや野菜、海藻など）は控える。豆やいも類などガスを発生しやすいものも控えめにする。

●おなかを冷やさないようにする。

●できるだけ安静にして休養を心がける。

食事は、温かい汁物やリゾット、おかゆなど、消化のよい食べ物を中心にするとよいでしょう。一度に多く食べると症状が出る場合には、少しずつとるようにしてください。