物忘れでの受診の目安
最近、物忘れが多くなり、また物事に対して集中力が続かなくなって困っています。大事なことも忘れてしまうことが増えて、医療機関を受診したほうがいいのか迷っています。
女性/50代
2024/07/19
物忘れについてですが、「ついうっかり忘れてしまう」ということは、決して珍しいことではなく、誰にでもよくある症状です。このような症状は、そのときの感情や気分などにも左右されますし、心身のコンディションが大きく影響していることも考えられます。
記憶をはじめとする精神の活動は、疲れや睡眠不足が関与していることが多く、記憶の衰えを感じたら、生活のパターンが変化していないか、睡眠時間が少なくなっていないか、疲れがたまっていないか、休息の時間が足りているか、飲酒量が増えていないかなどを点検してみるとよいでしょう。また、内服している薬がある場合、薬が影響している可能性も考えられますし、ほかにも体の不調や気になる点があれば、医師に相談をしてみることをおすすめします。
また、生活全般を見直し、気がかりな点があれば改善していくことで、一般的に症状がよくなる傾向にあります。
病的でない物忘れの特徴は、固有名詞がすぐに出てこないなどの訴えが多く、本人も自覚しており、日常生活・社会生活に支障はなく、手がかりを与えると思い出すことができる傾向にあります。
これに対して、手がかりを与えても思い出せない、忘れていることを自覚していない、さらには物忘れが進行している、記憶以外にも問題がある場合には、病的な物忘れの可能性が高くなるため、医師への相談が必要です。
通常、物忘れによる受診のタイミングは、自身が受診をしようと思うときや、生活に支障を感じたときが適切です。
生活面の改善を試みても、依然として気になる症状が続く、ひどくなる、生活に支障を感じる場合には、問題のない症状かどうかを正しく判断してもらうために、専門の医療機関に差横断することをおすすめします。その際に受診する診療科は、神経内科、脳神経外科、内科、精神神経科、心療内科などになります。
以下に、一般的な情報として、物忘れを防ぎ集中力を高める方法をご紹介します。
・塩分と動物性脂肪(肉の脂身など冷やすと固まる脂)を控えめにして、食事のバランスを意識しましょう。脳の大切な栄養源は、たんぱく質(手のひらサイズの肉や魚など)や糖質(ご飯、パン、麺類など)ですので、毎食適量をとりましょう。
・適度に体を動かし、血流をよくして筋肉をしっかり動かしましょう。
・飲酒の習慣があれば控え、喫煙習慣があれば、やめるようにしましょう。
・起床時間や就寝時間はできるだけ一定にして規則正しい生活を心がけましょう。
・睡眠時間は個人差がありますが、6時間以上7時間程度が目安といわれています。
脳が休めるのは睡眠中だけですし、睡眠が足りないとご自身の力を発揮しにくくなります。
・血圧や体重は適正な数値を保ちましょう。
・考えをまとめて表現するように考えながら過ごしましょう。
・気配りに配慮し、友人や同僚とよい付き合いを保ち続けましょう。
・前向きな気持ちで生活できるように、余暇時間や休み時間などに好きな音楽を聴いたり、好きな本を読んだり、散歩をするなど、リラックスできる時間や休養を心がけましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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