Question

心房細動でカテーテルアブレーションの治療

3カ月ほど前、特に何もしていないのに息切れが起こるようになり、検査を受けたところ、心房細動と診断されました。カテーテルアブレーションによる治療を受け、いったんは治まったものの、今回の心電図検査で再発していると告げられました。医師からは再度カテーテルアブレーションを受けるようすすめられましたが、これで完治することはできるのでしょうか。

男性/40代

2024/07/03

Answer

心房細動とは、安静時には1秒間に約1回のペースで規則正しく収縮している心臓のリズミカルな拍動が失われる代表的な不整脈です。

心房の収縮が失われて心室が不規則に収縮している状態となっているため、常に心臓に負担がかかっており、これが続くと心不全を引き起こすことにつながります。


心房細動の原因の多くは、心臓病のある人に起こりやすいのですが、心臓そのものに問題や病気がなく、原因不明のものもあります。また、心房細動は一過性のものと、持続的なものがあります。


カテーテルアブレーションは、カテーテルという細い管を入れて、心房細動の原因となっている心房筋を焼き切る治療法で、心房細動を根治できる治療法といわれています。ただし、その効果は心房の大きさや持続期間などによって治癒率に幅があります。あるデータによると5~8割程度です。

発作性の心房細動、比較的若年者、心臓の機能が正常である人といった場合は、治療成績が比較的高いと考えられていますが、根治のためには複数回の治療を受けるケースも少なくありません。


2回目の治療を行うことで、完治するかどうかの回答は難しいのですが、1回目よりも明らかに心房細動がなくなる確率は上がるといわれ、おおむね8~9割程度が治癒するといわれています。なお、この場合も発作性の心房細動の人のほうが治療成績は高くなっています。


生活面では、睡眠不足や過度のストレス、喫煙、過度の飲酒などは避け、規則正しい生活を続けていくことが大切です。また、心臓に極端に負担のかかるような激しい運動や重労働も控えめにするとよいでしょう。

また、血圧、脂質(コレステロールや中性脂肪)、体重を適切に保つことです。食事面では、塩分を控えめにして、野菜をしっかりとりましょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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