マッサージでも治らない肩の痛みは病院？ 整骨院？

まずは、一般的な肩こりなのか、四十肩や五十肩といわれる「肩関節周囲炎」なのかをはっきりさせ、適切な治療につなげるためにも、整形外科で診断を受けることをお勧めします。

今後、整骨院・接骨院の施術を受けて対処するか、医療機関で治療するのかは、医師の診断結果を踏まえるとよいでしょう。

なお、柔道整復師（整骨院・接骨院）の施術やはり・きゅう、マッサージなどでは、健康保険が使える場合の制約があります。

柔道整復師の施術は、骨折、脱臼、打撲及びねんざが健康保険の対象で、継続して施術を受ける場合は医師の診察と同意を得ることが必要です。

はり・きゅうの場合は、神経痛、リウマチなどの慢性的な疼痛を主とする疾患、マッサージは筋麻痺や関節拘縮などで、いずれも健康保険の適用には医師の同意が必要となります。

単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術、リラックスや疾病予防を目的としたマッサージなどは健康保険の対象となりません。

また、医療機関で同じ対象疾患の治療を受けている間は併用での施術は認められず、はり・きゅうなどの施術を受けても健康保険の対象にはなりませんので、注意してください。

日常でできる肩こりなどの対処方法をご紹介します。

整形外科を受診の際に、セルフケアについても相談されるとよいでしょう。

肩周囲のこりは、同じ姿勢を長時間保つ、不快な症状などにより首や肩に負担がかかり、こりの症状が出ることがあります。長時間の同じ姿勢を避け、意識してこまめに動くことによって、血流がよくなり症状が改善しやすくなります。

①ゆっくり腕や首を回す、肩を上下に動かす、気持ちがよいと感じる程度に首筋をゆっくり伸ばします。

②シャワーだけではなく、40℃前後の湯船にゆっくり浸かります。湯船に浸かるだけで、水圧によるマッサージ効果も得られます。

③蒸しタオルなどでコリの部分を温めて筋肉の血流をよくします。