大腸がん検診の内視鏡検査はつらい?
大腸がん検診で便潜血反応が出て、要精密検査となりました。精密検査ではどんな検査を行うのでしょうか。内視鏡検査は下剤を飲むと聞くので不安です。また、便潜血反応で引っかかった場合、がんを発症している可能性はどのくらいあるのでしょうか?
男性/50代
2024/06/28
大腸の検査としては、大腸内視鏡検査、注腸X線検査、大腸CT検査などがありますが、いずれの方法で検査を行うかは診察した医師が判断いたします。すべての検査が可能な施設であっても、すべての検査を行うわけではありません。
内視鏡検査の前に飲む下剤がつらいとか、検査が苦痛だったといわれていますが、検査前の準備はもちろん検査自体も、以前より改善されています。
検査直前に、腸の動きを抑えるための注射を行いますが(眠気が出る鎮痛薬の注射をうつ場合もあり)、医療機関によって、この方法が異なる場合があるので、直接医療機関に確認してみるとよいでしょう。通常は、検査の苦痛を和らげ、検査をスムーズに行うために、大腸の動きを抑える薬や気持ちを安定させるような薬が使われることが多いです。
検査前の食事制限については、医療機関から説明があるので、指示にしたがってください。検査前日の夕食は消化のよいものを食べたり、量を軽くしたりすることが指示されます。
検査の当日は、水で溶いた下剤を何回かに分けて飲み、肛門から出てくるものが透明になるまで出しきり、腸内をきれいにします。
通常、検査はだいたい30分前後で終了します。検査後は、しばらくおなかが張る感じがしますが、ガスが出ると、張り感がとれて楽になります。
大腸がん検診は、大腸がんのスクリーニング検査です。陽性であってもがんである可能性は非常に低く、仮にそうであっても命にかかわるほど進行していることはまれです。
実際に大腸がん検診を受けた人のうち、実際に大腸がんが見つかった人の割合は、全国の市区町村が実施したがん検診の統計の2018年のデータによると、便潜血検査による大腸がん検診を受けたのは約420万人 。そのうち「要精密検査」になったのは24万人でした。さらに、精密検査をして大腸がんが見つかったのは6,800人で、精密検査を受けた人の約2.8%でした。これは、がん検診を受けた人の約0.16%です。
とはいえ、便潜血が陽性であれば、がんである可能性は否定できないため、必ず精密検査を受けておきましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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