海外赴任以降、無月経が続く

月経が乱れる原因には、ホルモンの分泌が関わっています。

ホルモンの分泌は、体重の変化（ダイエット）、心やからだのストレス、疲れ、偏った食事など、ちょっとした環境や生活のリズムの変化によって変調をきたしやすいです。その結果、月経量が減る、周期が乱れるなどが起こります。

一般的に、出血量が異常に少ないときには、一時的にホルモンが乱れて排卵していないか、あるいは月経が遅れたため排卵期に出血が起こったかのどちらかの可能性があります。長く続くことがなければ心配はいりません。バランスのとれた食事をとり、規則正しい生活を心がけ、休養や睡眠を十分にとって、疲れやストレスを解消するなどのセルフケアが大切になります。基礎体温を記録すると、自分の排卵・月経周期が把握でき、ホルモン分泌の変調を早期にとらえることができます。

月経不順の受診の目安として、

・3カ月以上月経がない

・出血量が極端に多い状況が続く

・周期が24日以内と短く、月経量が異常に少ない

などの状態が3カ月以上続く場合には、婦人科受診をおすすめしています。

まずは基礎体温をつけることから始めてみてはいかがでしょうか。少なくとも1カ月以上（3カ月以上あるとなおよいです）測定してください。症状が続いているなら、その結果を持参して婦人科を受診しましょう。

現在、海外赴任中ということですので、適切な受診先などについては、会社の産業保健スタッフ（産業医や保健師、看護師など）に相談してみるとよいでしょう。