Question

眠る直前に運動するのはよくないですか?

快眠のためには、眠る直前に運動するのはよくないのでしょうか?

女性/40代

2024/06/01

Answer

快眠のためには、呼吸を止めて行うような激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなどがよいでしょう。

大切なのは毎日続けることですが、快眠を目的とする場合は、夕方から就寝3時間前くらいがよいといわれています。私たちのからだは、生体リズムに基づいて機能しており、体温や血圧は睡眠中がもっとも低く、目覚めると同時に上昇して1日の活動に備えます。その結果、体温は午後3時ごろ、酸素消費量や肺活量は夕方ごろがピークとなり、運動のための一番コンディションが整っている時間を迎えます。

こうしたからだの仕組みを利用して、就寝時刻の約3時間前までに運動することで、一時的に体温を上げておき、眠りに入るための体温の「下げ幅」を確保でき、よい睡眠を得ることができる効果があります。


参考まで、健康づくりに有効とされる身体活動量は以下のとおりです。

・生活の中で1日10分多く歩くことによって、生活習慣病、がん、認知症の発症を低下させることが可能であることが示唆されています。さらに減量効果として1年間継続すると、1.5~2.0kg減の効果が期待されています。

・18~64歳の人は、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上)行うことが推奨されています。1日の身体活動が60分未満の場合、今よりもまずは10分多く歩くことを意識しましょう。

さらに、運動習慣の観点からは、息が弾み汗をかく程度の運動を、週に60分以上行うとよいでしょう。(たとえば、ラジオ体操、ゴルフ、軽い筋力トレーニング、軽いジョギング、ウォーキングなどを週に2~3回)


なお、体調が優れないときは無理をせず、病気や体に症状・痛みなどがあるときは、医師に相談をして安全に行えるとよいと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

睡眠
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。